エアムーブ工法誕生秘話

エアムーブ工法が生まれたのは1991年のこと。今では当たり前ですが、当時は住宅業界の非常識と言われていた「冬暖かく、夏涼しい家」を求めて生まれたのがエアムーブ工法です。

90年代は高性能住宅の黎明期。多くの住宅会社は「冬暖かく」を実現するために、壁の中に断熱材を取り入れ始めた頃でした。
しかし、この頃は、知識も施工技術も乏しく、高温多湿な日本では、断熱材が原因で壁の中が結露をして柱や土台といった構造体が腐食するようなことが当たり前に起こり社会問題になっていました。
住宅性能を高くすると快適ではあるが、その反面、建物の寿命を短くしてしまうというのが当時の常識だったのです。

富岡製糸場でも採用されている
養蚕農家住宅のしくみがヒントに

「どうにか冬暖かくて、夏涼しい家を実現できないだろうか?」
そんなとき、創業者が着目したのは富岡製糸場でも採用されている養蚕農家住宅の仕組みでした。
今では世界遺産に登録されているように、高温多湿な日本の環境でも現存している長寿命木造住宅の一つなのです。
その仕組みは、屋根の上にもう一つ換気の為の小さな屋根があり、気温の変化に応じて換気調整を行います。風通しが良く湿気が籠らないので夏は涼しく、柱や土台などの構造体にも大変良い環境です。
しかし、このしくみには弱点がありました。「夏涼しく、冬寒い」のです。

空気が動くという考え方
欠点をいかに解消するか?

冬暖かくするには、やはり断熱材を取り入れるしかありません。
しかしそうすると壁の中に結露が起こり構造体である柱や土台を腐らせてしまう。
それならば柱の外側に張るしか方法はないのか?
そんな思いを巡らせている時に創業者が出会ったのがある通気システム工法でした。
この工法は、外張り断熱で壁の中や天井裏の空気を循環させ夏冬を快適にするというものでした。しかし体験してみると期待どおりの快適さではない。

そこで床下にスモークマシンで煙をたいて空気がどんなふうに流れるかを実験してみたところ煙は床下に留まり空気はあまり循環していないことがわかりました。
また、外張り断熱は、構造体の外に断熱材を貼るため、地震による外壁材が剥がれ落下することが問題視されていました。
「自然の力を使って空気を休みなく循環させ、冬暖かく、夏涼しい住まいを実現したい」

群馬の地に適した断熱性に
優れ空気を動かす
オリジナル工法の完成

その想いのもと、創業者は東京大学などの研究機関をはじめ、たくさんの人たちの協力を得ながら独自で工法開発を進め、完成したのがエアムーブ工法です。
日照時間の長い群馬県の特性を活かした、太陽の熱を取り入れるしくみ。
そして、床下の給気口と棟の換気口を夏開けて排熱するしくみ。

群馬県古来の養蚕農家住宅から生まれた、機械に頼らない、この地域に最も適した工法。
それがエアムーブ工法なのです。